このドキュメントは、MosPアプリケーション開発に特化したMosPフレームワークのAPI仕様である。
MosPフレームワークは、MosPシリーズのWeb業務アプリケーション作成を効率化、標準化するために開発した、独自のJavaフレームワークである。
これは、機能の充実や設定の柔軟性よりも、軽量で使い易いものになることに重点を置いて設計されている。
アプリケーションはMVCモデルに基づき設計されることを想定しており、MosPフレームワークはController及びModelとViewの基本機能を提供する。
MosPフレームワーク上では、次のような処理フローが展開される。
クライアント:HTTPリクエストを送出。
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Controller:実行Actionを決定。
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Action:View(jsp)の決定、処理を実行、Voの準備。
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Controller:jspへ処理を委譲。
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jsp:Voから値の受け取り、レスポンスの作成。
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クライアント:HTMLの表示。
実行する処理や表示する内容を決定するクラスを、MosPフレームワークでは「Action」と呼ぶ。
また、UIとActionとを疎結合にするため、リクエストパラメータ、UI表示内容及びViewに伝えたい情報をカプセル化したクラスを、MosPフレームワークでは「Vo」と呼ぶ。
例えば、Actionは、Voから取得した情報を用いて更新等の作業を行い、UIに表示するべき情報をVoに設定して、Viewに処理を委譲する。
MosPフレームワークではActionの基本機能を備えた{@link jp.mosp.common.common.BaseAction}、Voの基本機能を備えた{@link jp.mosp.common.common.BaseVo}を用意しており、
これらを拡張することで容易に独自のAction、Voを定義することができる。
{@link jp.mosp.common.common.Controller}がサーブレットとしてHTTPリクエストを受け取り、Actionに処理を実行させる。
HTTPリクエストにはCommandが含まれており、実行するActionはCommandにより決定される。
詳細は、MosPフレームワークの基本となるクラスを提供している{@link jp.mosp.common.common}を参照。
各クラスの実装例としては、{@link jp.mosp.common.action}、{@link jp.mosp.common.dao}、{@link jp.mosp.common.dto}、{@link jp.mosp.common.vo}が参考になる。