Contributed by Andrey A. Chernov <ache@FreeBSD.ORG> 1 May 1997.
訳: 今野 元之 <motoyuki@FreeBSD.ORG>. 18 June 1997.
KOI8-R encoding についてのさらに詳しいことは, KOI8-R References (Russian Net Character Set) をご覧ください.
マウスカーソルのために用いられている文字コードを KOI8-R 擬似グラフィックの範囲外に動かすために, カーネルのコンフィグレーションファイルに 以下の行を付け加えます.
options "SC_MOUSE_CHAR=0x03"
/etc/rc.conf でのロシア語コンソールの エントリーは以下のようになります.
keymap=ru.koi8-r keychange="61 ^[[K" scrnmap=koi8-r2cp866 font8x16=cp866b-8x16 font8x14=cp866-8x14 font8x8=cp866-8x8
Note: ^[ は /etc/rc.conf, に ^[ の文字列ではなく本当の ESC キャラクターを入れることを意味します.
これは, KOI8-R キーボードで, KOI8-R encoding の代替スクリーンフォントを 疑似グラフィックに割り当て, 灰色のデリート キーを termcap(5) の FreeBSD コンソールのロシア語エントリーに一致するように再配置する, ということです.
RUS/LAT スイッチは CapsLock に割り当てられます. 元の CapsLock の機能は Shift+CapsLock で使えます. CapsLock の LED は CapsLock のモードではなく RUS モードを示します.
/etc/ttys の中の ttyv? の各エントリの ターミナルのタイプを cons25 から cons25r に変更します, つまり各エントリは以下のようになります
ttyv0 "/usr/libexec/getty Pc" cons25r on secure
LANG は POSIX setlocale(3) ファミリの関数に;
MM_CHARSET はアプリケーションの MIME キャラクタセットに使われます.
一番良い方法は passwd(5) エントリの login class の場所で /etc/login.conf の russian ユーザの login class を使うことです. 詳しくは login.conf(5) を参照してください.
まず最初に /etc/login.conf に russian login class がある ことを確認してください, このエントリは以下のようになります:
russian:Russian Users Accounts:\ :charset=KOI8-R:\ :lang=ru_RU.KOI8-R:\ :tc=default:
新しいユーザを追加するのに vipw(8) を使うのであれば, /etc/master.passwd のエントリは以下のようになります:
user:password:1111:11:russian:0:0:User Name:/home/user:/bin/csh
adduser(8) を使って新しいユーザを追加するには:
defaultclass = russian
を /etc/adduser.conf にセットする. (この場合, 全ての非ロシア語ユーザに default class を入力しなけ ればなりません);
もう一つの方法は adduser(8) の
Enter login class: default []:という表示に russian と答えるものです;
また, ロシア語ユーザを追加する際に:
# adduser -class russianとする方法もあります.
何らかの理由で login class の設定方法 を使いたくない場合は, この 二つの環境変数 をシェルのスタートアップファイルに設定します:
/etc/profile:
LANG=ru_RU.KOI8-R; export LANG MM_CHARSET=KOI8-R; export MM_CHARSET
/etc/csh.login:
setenv LANG ru_RU.KOI8-R setenv MM_CHARSET KOI8-R
もう一つの方法は, これらを以下のファイルに 設定することです.
/usr/share/skel/dot.profile:
(上の /etc/profile と同様にします);
/usr/share/skel/dot.login:
(上の /etc/csh.login と同様にします).
ロシア語の文字を内蔵したプリンターのほとんどは CP866 というハードウェアコードページを塔載しているため, KOI8-R → CP866 の変換用に特別な出力フィルターが必要となります. そのようなフィルターは, /usr/libexec/lpr/ru/koi2alt としてデフォルトでインストールされていますので, /etc/printcap のロシア語プリンター用のエントリーは次のようになります.
lp|Russian local line printer:\ :sh:of=/usr/libexec/lpr/ru/koi2alt:\ :lp=/dev/lpt0:sd=/var/spool/output/lpd:lf=/var/log/lpd-errs:
/etc/printcap ファイルの詳細については printcap(5) を参照して下さい.
MSDOS ファイルシステムにおいてロシア語のファイル名を サポートするには, 次の fstab(5) エントリーの例を参考にしてください.
/dev/sd0s1 /dos/c msdos rw,-W=koi2dos,-L=ru_RU.KOI8-R 0 0
-W と -L というオプションに関する詳細は mount.msdos(8) をご覧ください.
以下の順序で設定します:
まず最初に X 以外の locale のセットアップ の通りに行います.
/usr/ports/russian/X.language ディレクトリに行き, ここで
# make all installとします. このポートは最新バージョンの KOI8-R フォントをインストールします. XFree86 3.3 には既にいくつかの KOI8-R フォントが含まれていますが, こちらの フォントのほうがより釣り合いがとれています.
/etc/XF86Config の "Files" セクションに以下の行が 他のどんな FontPath エントリよりも前にあることを確認します:
FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/cyrillic/misc" FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/cyrillic/75dpi" FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/cyrillic/100dpi"
高解像度のビデオモードを使っている場合は, 75 dpi と 100 dpi の行を入れ替えます.
ロシア語キーボードを有効にするには
XkbKeymap "xfree86(ru)"を /etc/XF86Config の "Keyboard" セクションに追加します, また XkbDisable が無効に (コメントアウト) されていることをここで 確認します.
RUS/LAT スイッチは CapsLockに割り当てられます. 元の CapsLock の機能は Shift+CapsLock で使えます (LAT モード内でのみ).
Note: ロシア語 XKB キーボードは XFree86 の古いバージョンでは動かないかもしれません, 詳しくは locale note を参照してください. ロシア語 XKB キーボードはローカル化されていないアプリケーション でも動かない かもしれません, 最低限のローカル化されたアプリケーションでは そのプログラムの 初期に XtSetLanguageProc(NULL, NULL, NULL); 関数を呼ばなければ なりません.